良い姿勢を保つことは心身を健康に保ちやすくなる

前回、体幹を鍛えると疲れにくく動きやすい身体作りができるという事をブログで書かせていただきましたが、体幹の筋トレを行うにあたり意識しておいた方が良いと思われる「姿勢」について今回は記載したいと思います。 

 

 

今回のテーマは、姿勢 です。

姿勢についての目次

●姿勢とは

●不良姿勢とは、又その原因と改善すべき理由について

●理想的な姿勢とは

●エクササイズ

 

以上の内容で進行していきたいと思います。

 

 

姿勢とは。。。

 

姿勢とは、「体位」「構え」のことです。

体位とは、寝ている姿勢・座っている姿勢・立っている時の姿勢などです。

構えとは、頭や体幹や手足の部位の相対的な位置関係にあたります。

 

なので、姿勢を考える時の体位でどんな構えをしているのかを意識することがとても大事だと思われます。

 

 

不良姿勢とは、又その原因と改善すべき理由について。。。

 

そもそも不良姿勢ってどんな姿勢なのでしょうか。

イラストをご覧ください。女性と男の子がいますが、左右で何が違うか少し考えてみて下さい。(ちなみに、左がわるい姿勢で右がよい姿勢です)

 

               

 

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考えていただきありがとうございます。

 

左右の違いとして、

・背骨がまっすぐになっているか、それともカーブを描くように曲がっているか

・頭が背骨に乗っているか、それともずれているか

・お尻がきゅっとしているか、それともだらんとしているか

 

になります。

 

原因は、

“不良姿勢のきっかけは、日常生活のちょっとしたクセや無意識のうちに身についた動かしやすい運動方向への反復運動、同じ姿勢をとり続けることで筋肉が緊張し、収縮した状態が持続してしまうことで起こります。”

 

“原因は、ライフスタイルやこれまでやってきたスポーツ、趣味、ケガの既往など様々です。”

 

 なぜ不良姿勢がよくないのでしょうか

 

・力学的に不安定なためパフォーマンスが上がりにくい

・頭痛、肩こり、腰痛など特定部位に負担がかかり身体の部位に痛みが生じる

・関節に負担がかかり運動機能障害を招く要因になる

・気持ち的に不安や劣等感などのマイナスな心理状態につながりやすい

・見た目があまり美しくない

  

このように、身体だけでなく心理的にも外見的にも影響を与えてしまいます。

 

理想的な姿勢とは。。。

 

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背骨は、緩やかなS字カーブをえがいている。

骨盤は、骨の上部(なだらかな曲線)の中央が重心におさまっている。

肩甲骨は、背骨に対しての距離は5~7cm(男女差あり)である。

 

もし、言葉だけでは分かりにくい場合には下記の実験を行い肩甲骨と骨盤の位置がどのような状態なのかを確認してみて下さい。

 

【肩甲骨と骨盤の位置ズレ発見の実験】

 

・肩甲骨の位置ズレ

①何度か腕振りした後、自然な立位で止まります。

②手や腕の位置を見ます。

③手、腕が体幹の真横だと位置は正常です。前後にずれがある場合はズレがあります。

 

・骨盤の位置ズレ

①その場で何度か足踏みをして自然な立位で止まります。

②横からベルトのラインがどうかを見ます。

③ベルトのラインがやや前方傾斜だと位置は正常です。前方傾斜すぎる、後方傾斜の場合はズレがあります。

④足先を見て立ち位置に左右差があれば骨盤の傾きにも左右差があることになります。

 

エクササイズ。。。

 

”胸を張るよりも肩甲骨を意識することです。多くの人が長時間のパソコンやスマホ操作のために肩が前に入り、肩甲骨周りが広がっています。つまり胸の大胸筋が縮んでしまっているんです。それが猫背の原因ですが、是正するにはまず腰に軽く手を当てて、肩甲骨を背骨に寄せるようにします。”

 

”そして自然に肩周りの力を抜き、頚椎の上に頭部がのるように意識します。すると横から見た時に、背骨が自然なS字を描く姿勢をつくることができるのです。”

 

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 背骨に対して肩甲骨が寄ることで、自然と頭からお尻にかけてのラインが修正されやすくなります。そうすると、骨盤もやや前方傾斜に自然に修正されやすくなります。

 

ずっとその位置をキープすることは慣れないうちは大変だと思うので、時々意識的に少し合間にエクササイズとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

体幹の筋トレを実践する前に、まずは日常での姿勢の見直しを行い「良い姿勢」に近づけることで必然的に体幹の筋肉にも刺激が入り効率的に筋力維持・向上に努めることができると思います。  

 

長々と読んで下さりありがとうございましたm(__)m

 

 

 

 

【 参考・引用文献】

・「正しい姿勢」をキープ:日経STYLE

・姿勢の教科書:竹井仁著

・標準徒手医学会マガジン